代謝性臭気症

口臭の原因物質には、大きく分けて2種類
口から排気されるガスがあるのだそうです。

1つは、口腔内で発生するガスとして
概ね、口腔内トラブル(歯槽膿漏、歯肉炎)などが原因とされるもの。
もう1つは、呼気内に含まれるガスとなっていて、これは
呼気性臭気と呼ばれていて、各内臓や内分泌系から血中に分泌されるものや
消化分解過程で発生したものが腸管などから、肺を経由して
臭いが発生するものだそうです。

呼気性臭気と呼ばれているものの中で、代謝性臭気症と称され
様々な代謝疾患による事が原因で発生される口臭の事を表します。

 

身体に代謝性の疾患がある場合、病気それぞれ独特の臭いを発生します。

・糖尿病、肥満、脂質代謝異常など
 臭いの物質としては、「アセトン」
 臭いの種類としては「すえたような臭い」「薬品臭い」「甘ったるい臭い」など

・冷え性、生理不順、貧血、泌尿器疾患
 臭いの物質としては、「エタン」
 臭いの種類としては「ガス臭い」「ゴム臭い」など

・吸収不良症候群(下痢)
 臭いの物質としては、「水素ガス」
 臭いの種類としては「おならのような臭い」など

・肝性脳症、肝硬変、尿毒合成障害、肝不全
 臭いの物質としては、「アンモニア」「トリメチルアミン」
 臭いの種類としては「便所の臭い」「尿の臭い」など

このように代謝性疾患は、病状により様々な臭いを発生する病気の為
仕方がない事ではあります。
しかし、代謝性疾患を治すことにより、これらの口臭を
改善することができます。
代謝性疾患には、歯周病にも深い関わりがあるものもありますので
疾患の治療と共に、口腔内を清潔に保つ事も大事なこととなります。