タバコと口臭

口臭の原因の一つとして、喫煙が上げられます。

まず、喫煙によるタバコ自体のにおい。
タバコを吸わない人に取って、タバコ臭は非常に臭うものであり
喫煙者はそのニオイに慣れてしまっているせいで
本人は全く気が付かない事も多いようです。

また、タバコの成分に含まれているタールやニコチン、一酸化炭素は
唾液の分泌量を低下させ、殺菌がされず、口腔内の環境を良くない
状態にしてしまいます。

また、成分にあるニコチンは血行を阻害し新陳代謝にも悪影響を及ぼし
歯茎の変色や歯槽膿漏になりやすいといわれています。
歯茎の血行不良は、歯が抜けやすくなりタバコを吸わない人の
約5倍も歯周病になりやすいリスクがあるといいます。

また病的で舌苔が黄色く変色する原因もタバコにあると言われます。

結果、タバコを吸うと歯周病のリスクが高まり、口臭となるという
悪循環が生まれてしまいます。

タバコは「百害あって一利なし」とも言われています。
口臭予防にも、歯の健康だけでなく身体の健康の為にも
できるだけ、「禁煙」する事をお勧めします。

その他の口臭の原因

口臭の原因には、口腔内が原因であるのものや
内服薬によるものなどがありましたが
それ以外にも口臭の原因となるものがあります。

女性の場合、生理や妊娠、閉経といったホルモンバランス
崩れるが時期でも口臭が出る場合があります。
その時期は体調を崩しがちだったり、抵抗力が落ちる為
口内細菌が増えたりする影響だと言われています。

同じように男性でも、高齢になるとホルモンバランスが崩れることにより
女性の更年期のような症状、倦怠感や疲れ、抑うつ状態などで
口臭を発生する場合があるそうです。

また、心因的なもので、自臭症(口臭心身症・口臭神経)などがあります。

口臭が気になり医療機関を受診した約80%の方がこの自臭症で
あることが多いと言われています。

特に、器質的変化や医学的な所見がなく、口腔内の衛生環境も
良好で、他人がクサイと感じるようなニオイも認められないにも関わらず
自臭症の方は、身体のどこかからかニオイが出ていて、他人に不快感を与えており
その結果、他人に忌避されてしまう。身体に何かしら障害があるのではないか
と本人が確信してしまうようなことを指すのだそうです。

これは比較的、女性に多く、年齢では20~40代だそうです。
時に、鬱病などや、分裂病などに発展する可能性もあるそうなので
気になるようであれば、医療機関への受診をお勧めします。

口臭は確かに気になるものですが、余り神経質になりすぎるのも
身体にとっては良くないようです。

原因が明らかな場合であれば、適切な処置を
エチケットとして日々、口臭予防や対策を取りながらも
余り思いつめる事のないようにしたいものですね。