2月8日火曜日、ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズにて『あずみ２ Death or Love』の完成披露試写会が開催され、出演の上戸彩さん、小栗旬さん、石垣佑磨さん、金子修介監督による舞台挨拶が行われました。 この日の上戸さん、石垣さん、小栗さんの装いは艶やかな和服姿。その美しさとりりしさに、客席からも賞賛の拍手と歓声がわき起こりました。 写真左手より ： 石垣佑磨さん、上戸彩さん、 小栗旬さん、金子修介監督

●上戸　彩さん●   皆さん今日はどうもありがとうございます。 １とは違う「あずみ」を観て下さい。

● 石垣佑磨さん●   個性豊かなキャラクターが沢山登場するので、純粋に楽しんで下さい。

●小栗　旬さん●   見に来てくれた皆さんは、「１で死んだおまえがなんでここに？」と思っているでしょうが、違った役で出させて貰ってます。今日は楽しんでいって下さい。

●金子修介監督●   彩ちゃんと同じで、１とは違うあずみを観て下さい。大変な現場でしたが、みんなに支えられて完成致しました。今日は最後までゆっくり楽しんで下さい。

●前回から2年経ちましたが、上戸さんからみて少女「あずみ」はどのように成長して大人になったと思いますか？
	上戸： （以下敬称略）	取材をしていても皆さんに「あずみは大人になったね」と言われるのですが、私自身意識した所は全くありません。ですが、実際『２』では悩んでいるあずみ、苦しんでいるあずみが殆どなので、その表情が少しは大人っぽく見えてるのかな、と思いますね。
●現場ではかなりアクションが多いので、傷が心配ですが？
	上戸：	そうですね、ぶつける事はもう（沢山ありました）。アザなどは当たり前ですが、今回は前回に比べてアクションシーンが少なかったんです。頭を一回切っていますが、病院へ行く程ではなかったので、今回は全然大丈夫でした。
●石垣さんへ、まだ観ていない客席の皆様に“ストーリーがばれない程度に”役柄を説明して下さい。
	石垣：	前作と変わらず「ながら」役なのですが、そうですね、かなり楽しんでやらせて頂きました。前回と違う点は、あんまり「無い」ですね。（前作と）続いてます、気持ちも続けて。それが僕にとってはテーマだったので、前のテンションを取り戻してやる、という事が。
●今回も引き続き上戸さんとのコンビネーションですが、今回の撮影ではいかがでしたか？
	石垣：	いぃーコンビネーションじゃぁないでしょうか！これだけ一緒に仕事をやっていれば。
●現場での雰囲気もよかったのでしょうね？
	上戸：	はい、ずっといろいろなお話をしました。
●どんなお話をされていたのですか？
	上戸：	地元が一緒なので、地元話が殆どですね（笑）。
●小栗さんは前作とそっくりな別の人物としてあずみを惑わす役ですが、役作りで難しかった事はありますか？
	小栗：	台本に描かれている「銀角」というキャラクターが結構前作の「なち」を引き継いでいる感じのイメージがあったので、なちと同じようになってしまうのだけは避けたいと思いました。
●映画の中の銀角の衣装はなかなか印象的でしたが、今日は皆さん時代劇をイメージしての和服での登場ですね。 　今日のこの装いをしてみての感想は？
	上戸：	成人式をちょっと早めに味わっちゃった感覚で、こんなにもかっこいい二人に囲まれて素敵な気分です。幸せです。
	石垣：	滅多にこういう着物を着れないので、こういう素晴らしい作品でこのような服を着て舞台挨拶ができるという事は役者として幸せだな、と思っています。
	小栗：	そうですね、何だかこう…すごく、“慕える”感じですね。
●色使いもまたすごく素敵ですね。
	上戸：	黒と、紫と、紺という色が“あずみ色”なので。特に１の頃からずっと紫などは着ていたので、その（色の）着物を選びました。
●金子監督、今回は＜あずみとながら＞＜あずみと銀角＞との関係がとても深く表現されていますが、 　現場での監督の三人に対する演出法やマル秘なテクニックなどありましたら教えて下さい。
	金子：	そうですね、割と無駄話をするという事ですね、世間話というか。「あのテレビどうだった？」とか、割とくだらない話をして気持ちをほぐしてもらうんです。マル秘という事ではないですが（笑）。
●いろいろと関係ない話もしつつ演技指導をされるという事ですね？
	金子：	そうそう、彩ちゃんに最初何回も何回も「あずみはもういっぱい人を斬っているんだから、そういうやつなんだから」と言いましたよね、覚えてます？（上戸：「ハイ」）本当に“沢山の人を斬りまくった、そういう存在なんだ”という、そこからスタートしたんですけど、いざ撮影していくと、色々と無駄話、食べ物の話、映画の話、テレビの話、そして二人の地元の話と…二人の地元の話は非常に面白くて（笑）。
●最後に全国の皆様に向けてのメッセージをお願い致します。
	上戸：	今回のあずみ２は、監督、殺陣（たて）師の方、カメラマン、スタッフも全然違って、１とは別の作品を作っているような感覚でしたが、出来上がりを観たら、１も２も両方、原作にいるあずみなんだな、と思いました。スタッフみんなで協力し、芝居に関しても共演者みんなで熱く語り、みんなが力を合わせて作った作品ですので、皆さん是非この「あずみワールド」、「金子ワールド」をお楽しみ下さい。
	金子：	初めての時代劇という事で緊張したものの、これから伸び盛りの俳優さんや、お美しい高島礼子さん、いくらでも台詞が言えてしまう平幹二郎さん、１では死んでしまったけどまた現れた遠藤憲一さんなど、非常に楽しいメンバーでこの“壮絶な闘いの映画”を撮ったわけですが、闘いだけではなくそこにはやはり“豊かな感情”がある、という事で演出致しました。最期までごゆっくり楽しんで下さい。よろしくお願いします。

 

『あずみ２ Death or Love』は、３月１２日（土）より全国東宝洋画系にて公開されます。愛か、使命か……あずみの切ない愛と孤独な闘いが見事に描かれ、重厚感のあるドラマとして完成した本作を、どうぞ劇場にてお楽しみ下さい。