ストレスによる口臭

口臭の原因として、実はあまりよく知られていないのが
ストレスによる口臭です。

人間は過度のストレスや緊張状態が続くと
自律神経のバランスが崩れ、分泌機能が抑制され
唾液の分泌量が低下し、口腔内が渇きドライマウスの症状になります。
口が渇くことにより、唾液の働きとなる細菌の増殖を
防ぐ事が出来なくなり、結果、口臭を発していまう事となります。

そして、ストレスにより、胃腸にも悪影響を及ぼし
機能低下を起こしてしまい、消化不良などから
口臭になってしまう事もあります。

また、自臭症などもストレスが原因でなる事もあります。

対処方としては、ストレスを溜めない事がベストなのですが
それが、上手くできれば悩むこともないかと思いますが
出来る限り、気分転換をし、自分なりのストレス発散方法を
見つけて、ストレスを溜め込まない生活を心掛けるようにしましょう。

もし、ストレスや緊張、不安などを感じたときは
深呼吸をしたり、水分を大目に取ったりガムを噛んだり
時には、唾液分泌を促進するマッサージをするのも
気分転換になります。

・唾液促進のマッサージ方法
耳下腺(耳たぶの直下部分)
人差し指で、後ろから前にぐるぐると回すように押す。

顎下腺(アゴの内側の柔らかい部分)
親指で、耳の下からアゴ先まで4~5回に分けて軽く押すようにする。

舌下腺(アゴの真下、中央部分)
両手の親指で、舌を持ち上げるように押す。

口臭予防には口の中が乾かないようにする事がポイントとなります。
ドライマウスにならないよう、気をつけたいものです。

タバコと口臭

口臭の原因の一つとして、喫煙が上げられます。

まず、喫煙によるタバコ自体のにおい。
タバコを吸わない人に取って、タバコ臭は非常に臭うものであり
喫煙者はそのニオイに慣れてしまっているせいで
本人は全く気が付かない事も多いようです。

また、タバコの成分に含まれているタールやニコチン、一酸化炭素は
唾液の分泌量を低下させ、殺菌がされず、口腔内の環境を良くない
状態にしてしまいます。

また、成分にあるニコチンは血行を阻害し新陳代謝にも悪影響を及ぼし
歯茎の変色や歯槽膿漏になりやすいといわれています。
歯茎の血行不良は、歯が抜けやすくなりタバコを吸わない人の
約5倍も歯周病になりやすいリスクがあるといいます。

また病的で舌苔が黄色く変色する原因もタバコにあると言われます。

結果、タバコを吸うと歯周病のリスクが高まり、口臭となるという
悪循環が生まれてしまいます。

タバコは「百害あって一利なし」とも言われています。
口臭予防にも、歯の健康だけでなく身体の健康の為にも
できるだけ、「禁煙」する事をお勧めします。

その他の口臭の原因

口臭の原因には、口腔内が原因であるのものや
内服薬によるものなどがありましたが
それ以外にも口臭の原因となるものがあります。

女性の場合、生理や妊娠、閉経といったホルモンバランス
崩れるが時期でも口臭が出る場合があります。
その時期は体調を崩しがちだったり、抵抗力が落ちる為
口内細菌が増えたりする影響だと言われています。

同じように男性でも、高齢になるとホルモンバランスが崩れることにより
女性の更年期のような症状、倦怠感や疲れ、抑うつ状態などで
口臭を発生する場合があるそうです。

また、心因的なもので、自臭症(口臭心身症・口臭神経)などがあります。

口臭が気になり医療機関を受診した約80%の方がこの自臭症で
あることが多いと言われています。

特に、器質的変化や医学的な所見がなく、口腔内の衛生環境も
良好で、他人がクサイと感じるようなニオイも認められないにも関わらず
自臭症の方は、身体のどこかからかニオイが出ていて、他人に不快感を与えており
その結果、他人に忌避されてしまう。身体に何かしら障害があるのではないか
と本人が確信してしまうようなことを指すのだそうです。

これは比較的、女性に多く、年齢では20~40代だそうです。
時に、鬱病などや、分裂病などに発展する可能性もあるそうなので
気になるようであれば、医療機関への受診をお勧めします。

口臭は確かに気になるものですが、余り神経質になりすぎるのも
身体にとっては良くないようです。

原因が明らかな場合であれば、適切な処置を
エチケットとして日々、口臭予防や対策を取りながらも
余り思いつめる事のないようにしたいものですね。

薬剤による唾液の減少も原因に

口臭の原因として

内服薬による唾液分泌の減少があります。

唾液は、口腔内にとって重要な働きがあります。
潤滑作用によって、咀嚼・嚥下などを助け、粘膜保護作用によって
各種刺激から粘膜を保護します。
科学的な作用としては、消化を助け、溶解作用で味覚を助け
緩衝作用により酸やアルカリ成分の中和をします。
また、生物学的な作用として、口腔内の抗菌、殺菌作用があります。

このように唾液には、様々な働きを担っており
人間が生活する上で、非常に重要な成分となっています。

 

その唾液の分泌を、内服しているクスリの副作用により
減少させてしまうものがあります。
その薬物は、約400種類程もあると言われていますが
特に、その副作用の強いものとして
抗うつ薬(トフラニール、アナフラニール)、抗精神病薬
鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧利尿剤、抗ヒスタミン剤などがあります。

抗うつ薬などの薬物では、神経の受容体に働き
唾液分泌量を低下させる作用がありますし、降圧利尿剤などは
体内の水分を減少させる作用があり、唾液の分泌を抑制させる事となります。

唾液腺の機能が正常でも、これら内服薬の副作用により
唾液量が減少し、結果、口臭となってしまう場合があります。

 

口臭が余りにも気になる場合は、一度医師に口臭の悩みを
相談されることをお勧めします。
副作用の少ないクスリを紹介してくれる場合もありますので
悩む余り勝手に服用を止める事などは避けるようにしてください。

またどうしても、薬の種類や量を変更できない場合は
唾液の分泌を増やすよう、唾液腺のマッサージをしたり
ガムを噛む事やうがいをしたり、マウスウォッシュを利用して
口腔内を清潔に保つようにしましょう。

唾液量が減る事が、即、口臭になるわけではないので
口腔内に悪性の細菌を溜めない様、清潔にする事
食事の際に良く咀嚼するなどで、唾液の分泌量を増やす事
出来ますので、色々と試してみると良いかと思います。

口呼吸による口の渇き

最近、口を開けて口で呼吸をする若者が増えているといいます。
ある調査では、20代のなんと約90%が、無意識のうちに
口呼吸となっているという、驚くべき数値が出ています。

・口が渇く
・喉が粘つく、いがらっぽい
・喉に痰が絡む
・口内炎が出来やすい

上記の項目に心辺りがある方は、口呼吸の可能性が高いそうです。

口呼吸は、口臭が発生する原因になります。

口呼吸による弊害として、外気が直接喉や肺に送られてしまう為
免疫機能の低下を伴い、扁桃腺炎や風邪、呼吸器のアレルギーを
発症しやすくなるそうです。
また、唇や舌、口腔内も乾燥し、唾液による洗浄作用が働かなくなる為
口腔内の細菌が増え、虫歯や歯周病、口臭が発生し易くなり
舌の乾燥により、味覚障害にもなりやすくなるといいます。

鼻呼吸だと、埃やウィルスなど空気中の病原体を50~80%程度
鼻の粘膜で吸着してくれる事で取り除いてくれるのですが
口呼吸だと、それらがダイレクトに体内に入ってきてしまいます。

口呼吸の原因には、鼻炎などの鼻の疾患や歯並びなども
影響がありますが、多くは、前歯で噛み切らなくても食べられる
柔らかい食品が多くなったという食生活の変化で
口の周りの筋肉(唇輪筋)が鍛えられていない事が大きいと
言われています。

口呼吸を治すには、食事の際に良く噛んで食べる事や
ガムを口を閉じた状態で毎日1時間程噛むと効果が
あるといわれています。

噛む行為は、顔の表情筋の鍛錬にもなります。
表情筋を鍛える事は、顔が引き締まり、美しく表情豊かな顔
作る上でも欠かせない鍵となります。

口臭予防や、疾病予防以外でも、いつまでも若々しく
表情豊かな、顔を作る上でも、口呼吸は気をつけたいものです

ストレスによる口の渇き

唾液は、成人の場合、1日で平均1.5~2リットルも分泌されています。
役割としては、口腔内の洗浄や殺菌だけではなく、咀嚼や嚥下
味覚の補助をし、免疫作用にも効果があると言われています。

唾液は、唾液腺から絶えず湧き出し、食事の食べかすを
胃腸へ流し込んだり、食事の際の酸で解かされてしまった
エナメル質を再沈着させ修復させる働きまであります。

 

そのような唾液を減少させてしまう原因の一つに
ストレスによる口腔内の渇き(ドライマウス)があります。

唾液腺の分泌刺激は、自律神経が担っており
ストレスなどで、その自律神経のバランスが崩れる事により
唾液の分泌を減らしてしまうのです。

人間は過度のストレスや緊張状態に置かれると、自律神経を刺激します。
自律神経には、交換神経と副交感神経があります。

ストレスがかかっている状況や緊張している時は交感神経が優位となり
リラックスしている時は副交感神経が優位となっています。

唾液腺は交感神経が優位の際には、水分の少ない唾液を分泌
副交感神経が優位の際には、水分の多い唾液を分泌します。

その為、緊張やストレス時には、水分の少ない唾液が分泌されたり
唾液分泌中枢の唾液核が、抑制され、唾液の分泌量が低下する事になります。

・ストレスを溜めやすい
・対人関係のトラブル

このように、過度のストレス状態に置かれている方は
唾液の減少が原因で、口臭となってしまう事があります。

 

気分転換をしたり、環境を変えるなど、自己コントロールをする事や
ガムを噛む事や、水分をこまめに取る事で、防げる事もあります。

ストレスの原因を回避してドライマウスを治し、口臭予防に心がけてみてください。

唾液の減少

唾液が、日常生活での口臭予防にとても重要だという事は
何度か書いてきましたが、状況によっては、唾液量が減少することが
日常の中でも発生してしまいます。

それは、加齢による唾液量の低下です。

人間は歳を重ねる事で、身体が弱くなり代謝も弱まります。
代謝が弱まると、唾液腺という組織が萎縮し唾液の分泌量が減り
口臭の原因となってしまうことがあります。
これは概ね生理的な口臭であり、高齢になると
誰もが経験する事だと言われています。

 

また病気などの疾患が原因で唾液の量が減ったり
薬の副作用でも唾液は減ります。

加齢以外でも、朝の寝起き時や、疲れや体調不良など
唾液の量が格段に減る為、口臭を発する時があります。

また鼻炎や歯並びの悪さから、口呼吸の為、口が乾燥していたり
食事の時によく噛まない事や、ビタミン剤の過度な摂取でも
唾液の分泌量は減ってしまいます。

唾液の状態による口臭

人間の口腔内には常在菌と呼ばれる、細菌が数多く存在しています。
口の中に存在する細菌は、口臭と密接に関係しているのです。

この口腔内の細菌には、酵素を好む好気性菌と
酸素を嫌う、嫌気性菌がいるといわれています。

嫌気菌が増殖することにより、口臭を発します。

この細菌の監視役を担っているのが、唾液なのです。

唾液には、殺菌する成分が含まれている為
口の中を清潔にし、嫌気性菌の増殖を抑える働きがあります。

しっかりと、唾液がでる食生活や疾患による唾液分泌量を
低下させないように健康的な生活を送ることが、肝となります。

舌痛症が原因による口臭

余り知られていない口臭の原因として
舌痛症(ぜっつうしょう)という疾患があります

症状としては、読んで字の如く、舌や舌先にやけどをしたような
ぴりぴりやヒリヒリとしたような痛みがあります。
舌表目は、外見上異常がないのが特徴で、その患者の多くは
女性で40~50代の方が多いといわれています。

原因として、まだハッキリしないところがあるらしいのですが
歯列矯正器具や入れ歯が口に合わないなどの、物理的な原因や
歯科治療に用いる金属によるアレルギーや亜鉛不足が
一因になっている事もあるとか。

 

また更年期の女性に多いことから、ホルモンバランスのや自律神経の
変調なども上げられるそうです。

ただ、最近では年齢に関わらず舌痛症に罹る方も増えているそうです。
その方々の傾向としては、下記2点が挙げられるそうです。

・唾液の減少によるドライマウス
唾液量の低下により、口の中が乾燥することによる
舌の乾燥や、ひび割れ、舌が荒れる

・心理的な要因
うつ病などの気分の変化による口の渇きや「がん恐怖症」などや
神経質な人や几帳面な性格の人

これらによって、口の渇きが症状として表れることにより
唾液分泌量が減り、悪性細菌が増殖、結果口臭を引き起こすと言われています。

対処法としては、要因に合わせて様々な為、明確な基準は
ありませんが、心理的なものでしたら抗うつ薬やカウンセリングなど
物理的な要因であれば、その原因を取り除くなどの処置となります。
またドライマウスなどは、ペットボトルなどを持ち歩き、口腔内の乾燥を防いだり
保湿剤などを使用します。

 

また舌の痛みなどは、細菌やウイルスの感染によるもの、カビなどで炎症が
起きる事もありますので、気になる場合は、医療機関への受診をお勧めします。

口腔細菌が口臭に及ぼす影響

健康な人の口腔内には、様々な細菌が常在しています。
これらは口腔内細菌と呼ばれていますがその数は
約100とも300種類ともいわれています。
細菌の種類や数は、年齢と共に変化していくもので
口腔内環境や食生活、内分泌系などに関連します。

健康的で衛生的な口内環境であれば、唾液の働きなどにより
細菌の働きは抑制されています。

但し、下記のような状態の時は、悪性の細菌(微好気性細菌、嫌気性細菌)
過剰に繁殖します。

それにより、悪臭を放つ口臭が生成されてしまうのです。

・歯周病、歯肉炎
・口腔粘膜病変
・舌苔
・唾液の状態

口腔内細菌がニオイの元となる物質を生成すると、卵が腐ったようなニオイをもたらす
硫化水素、生臭いニオイを発生するメチルメルカプタン、オナラの様なニオイとなる
水素ガスやアンモニア臭などがあります。

 

これら悪臭を放つ口臭にしないようにするには、口腔内の環境を
正常に且つ清潔に保つ必要があります。

基本として、口腔内の細菌の増殖を抑えるには
歯垢をしっかりと除去することです。
毎日の歯ブラシをしっかりと実施し、歯垢を溜めない事が重要です。
歯垢を溜めないという事は、引いては歯周病などの予防にも繋がりますので
丁寧なブラッシングが必要という事になります。

また、唾液の分泌量を増やすこと。
唾液には多くの成分が入っていて、ラクトフェリン、リゾチーム、ヒスタチンなどには
殺菌、抗菌作用があり、人体に有害な細菌を殺したり、増殖しないように働いてくれる
作用を備えています。
良く噛んで食べる、口呼吸を控えるといった日常の簡単な事で予防をする事ができます。

一般に、口腔内細菌は食事をすることで(唾液の分泌の為)一時的に減少するため
最も細菌数が多く口臭が強くなるのは、就寝中や食事の直前です。

夜間寝ている間は、唾液の分泌が抑制され、細菌が非常に増殖します。
空腹時でも、唾液の分泌が減る為、同様に細菌が増える原因となります。
ダイエットなどで、朝食抜きなどをすると、実は口臭の原因になる
細菌を増やす事になってしまうことがあります。

とはいえ、日常の心がけで悪性細菌増殖を抑えることができるので
毎日の生活の中で、口腔内の環境を健康に衛生的に保つ事を
意識したいものです。

口腔内疾患からの口臭に注意

口腔内疾患とは、口腔内に異常がある状態を表す病気です。

口臭原因の約80%以上が、口腔内に

原因がある事が多いと言われています。

普段の生活で生じる、食べカスや、臭いのキツイ食品のニオイ
にんにく臭やねぎ、飲酒後などの呼気臭は、医学的には口臭に
含めないのだそうです。口臭とは、なんらかの疾患を原因とする
悪臭を放っている状態をそれと定義するのだそうです。

 

口あるいは鼻を通して出てくる気体のうち、社会的容認限度を超える悪臭」と表され
慢性的で且つ他人が我慢できないほどの悪臭と言われてしまうと
口臭で悩んでいる方にとっては、非常にショッキングな言葉ですよね。

ただ、口腔内疾患の場合は、原因の究明及び対処が明らかな場合が
多いので、まずは原因となっている疾患を診察などで把握し
病気に対する治療などをしていけば、口臭が改善するということです。

口腔内疾患の場合の口臭の原因として、口腔内が正常な働きをしないことから
嫌気細菌が多く発生してしまい、それが口臭の原因になる事が多いのだそうです。

 

疾患としては、辺縁性歯周炎、口内炎、壊死性軟組織疾患、口腔癌など
また舌苔や貯留唾液があります。また、全身疾患由来では、糖尿病や
尿毒症、肝硬変、肝癌、肝硬変などがあるそうです。

しかしならがそれら疾患が原因の口臭は限定的で全体の1%程度に
過ぎないという調査結果もありますので、まずは口腔内を清潔に保ち
お口の定期的なケアに努める事が、口臭を改善することのようです。

代謝性臭気症

口臭の原因物質には、大きく分けて2種類
口から排気されるガスがあるのだそうです。

1つは、口腔内で発生するガスとして
概ね、口腔内トラブル(歯槽膿漏、歯肉炎)などが原因とされるもの。
もう1つは、呼気内に含まれるガスとなっていて、これは
呼気性臭気と呼ばれていて、各内臓や内分泌系から血中に分泌されるものや
消化分解過程で発生したものが腸管などから、肺を経由して
臭いが発生するものだそうです。

呼気性臭気と呼ばれているものの中で、代謝性臭気症と称され
様々な代謝疾患による事が原因で発生される口臭の事を表します。

 

身体に代謝性の疾患がある場合、病気それぞれ独特の臭いを発生します。

・糖尿病、肥満、脂質代謝異常など
 臭いの物質としては、「アセトン」
 臭いの種類としては「すえたような臭い」「薬品臭い」「甘ったるい臭い」など

・冷え性、生理不順、貧血、泌尿器疾患
 臭いの物質としては、「エタン」
 臭いの種類としては「ガス臭い」「ゴム臭い」など

・吸収不良症候群(下痢)
 臭いの物質としては、「水素ガス」
 臭いの種類としては「おならのような臭い」など

・肝性脳症、肝硬変、尿毒合成障害、肝不全
 臭いの物質としては、「アンモニア」「トリメチルアミン」
 臭いの種類としては「便所の臭い」「尿の臭い」など

このように代謝性疾患は、病状により様々な臭いを発生する病気の為
仕方がない事ではあります。
しかし、代謝性疾患を治すことにより、これらの口臭を
改善することができます。
代謝性疾患には、歯周病にも深い関わりがあるものもありますので
疾患の治療と共に、口腔内を清潔に保つ事も大事なこととなります。

病気による口臭とは?

いくらお口のエチケットに心がけていても、なんだか臭いが気になるなと
思われる方、もしかしたらそれは

身体の疾患による口臭ではないでしょうか。

 

身体に何かしらの疾患が発生している場合にも
口臭のニオイがする場合があります。

代謝性の疾患で、糖尿病や肝性昏睡、尿毒症、肝硬変、慢性肝炎
消化器疾患の胃潰瘍、慢性胃炎、胃拡張、十二指腸潰瘍、胃がん
呼吸器系の疾患である蓄膿症や慢性気管支炎、化膿性気管支炎、肺がん
など、それらの疾患の影響で口臭が発生する原因となります。

実は口臭の原因は、殆どの場合口腔内にある場合が多いのですが
全体の約1割は、身体の病気による原因だとも言われています。

代謝の異常や病原菌が原因で特定の物質が増えたり、組織が破壊されて
ニオイを持つ成分が発生し、口臭になる事があります。

糖尿病では、アセトン(甘酸っぱい)、ケトン臭がします。代謝の異常でアセトンが
増加することにより発生します。
肝性昏睡では、ねずみ臭となり、尿毒症では、アンモニアのニオイになるそうです。
消化器系では、炎症を起こした胃粘膜から腐敗臭のようなニオイ。
呼吸器系では、鼻炎や蓄膿症など軽度であれば臭いはしませんが
症状が重度になると、日頃から臭いを感じ難くなっている為
自分の口臭に気付かないことがあると言います。

また、疾患による影響で唾液の分泌が少なくなる事も
臭いを発生する原因にもなっています。
唾液には、強力な殺菌作用があります。その唾液が疾患により
分泌されにくくなると、十分な口腔内の殺菌が行われない為
余計口臭が酷くなるというわけです。

 

これで病気が口臭の原因になる事が分かったと思いますが
まずは、病気の治療を優先し健康になる事が最優先です。
疾患に対して適切な治療を行うことにより、病気が原因の
口臭はいずれなくなるはずです。

歯肉炎のトラブルに

歯肉炎と歯周病の違いをご存知でしょうか。

小学生から20代の口腔内トラブルで一番多いのがこの歯肉炎です。

歯肉炎は、歯周病の「初期段階」に見られる炎症を指し
口の中の細菌が原因で歯茎のみに炎症を起こすものなのです。

口腔内の環境を、清潔に保てている時は問題ないのですが
歯磨きが不十分であたったり、過剰なストレスや体調によって
口腔内にある細菌がバランスを崩すと、常在菌が歯茎の境目などに付着します。
これは歯垢として、確認することができ歯垢は、歯石となったりもします。

歯茎と歯の境に付着した細菌が歯茎の中に進入しようとしますが
それを阻止しようとして、歯茎に炎症が起こるのです。

これが、歯肉炎なのです。

ただ、細菌が入り込まないように防御する為に起こした炎症である
歯肉炎ですが、歯肉の手前で留まっている状態が続き
更に炎症が広がり、骨が溶け始めたら、それは「歯周病」となります。

症状としては、歯茎が腫れ出血しやすくなる
歯磨きの時に痛みを感じる、膿、口臭が確認できるなどとなります。

歯肉だけに炎症が起きている「歯肉炎」の状態で、正しいケアをすれば
キツイ口臭の原因となる「歯周病」への発展は食い止める事ができます。
早めに歯科医院で適切な処置をしてもらいましょう。

口内炎でも口臭が臭くなる?!

口の中に出来る、口内炎。
食事が染みたりと何かと厄介ですよね。

口内炎になる要因として一般的に知られているのが
食べすぎ・食欲不振・便秘・下痢・胃弱・ストレス慢性疲労・免疫低下、などです。

ただ、あまり知られていないのが、口内炎と口臭の関係。

口臭が臭くなる方は、口内炎を発症しやすいという方が多いようなのです。

口内炎になる要因の一つに口腔内の細菌のバランスが関係しています。

慢性的な疲労やストレスなどから、交換神経の緊張状態が続くと
免疫細胞の顆粒球(細菌感染に対する免疫を担う白血球の一種)が大量に放出されます。

すると口腔内の免疫低下を引き起こし顆粒球が、粘膜を中心に炎症を起こし
組織破壊を行うのです。その為口腔内の細菌のバランスが崩れてしまい
ウイルスに感染し、口内炎を発症するのです。

細菌のバランスが崩れる事は、口内炎だけでなく、歯茎を弱らせ
歯槽膿漏の原因にもなるのです。

最近、唾液が臭う、歯茎が黄色く臭いがするなんて事があったら
口内炎発症の要因になり、口臭の原因にも繋がりますので
注意が必要だと思います。

もしかしたら、歯周病・歯槽膿漏かも!?

口臭の原因の1つに、歯周病・歯槽膿漏である場合があります。
下記項目に心当たりがありませんか?

 

・ブラッシングすると歯茎から血が出る
・歯茎が腫れて痛みがある時がある
・硬いものを噛むと痛い
・食べ物が歯の隙間に入りやすくなった
・歯茎が下がり、歯の根元が見えるようになった
・朝起きたら口が粘つく
・歯が浮いた感じがする

などです。

1つでも当てはまることがあれば歯周・歯槽膿漏の可能性があります。

では、歯周病・歯槽膿漏とは一体どのようなものなのでしょう。

歯周病とは、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまうという怖い病気です。
以前は「歯槽膿漏」と呼ばれる事が多かったのですが、現在では「歯周病」と
一般的に使われています。

歯周病は、歯周ポケットと呼ばれる所に歯垢や歯石が溜まる事から
始まります。その歯垢が除去されず歯石などになり、歯茎に炎症が起き
赤く腫れ出血などがおきます。この状態を「歯肉炎」といいます。

それが進行すると、歯周ポケットが更に広がり、歯を溶かし始めます。
歯茎や歯の根元には、多量の歯垢や歯石が付着し、更に歯茎の腫れや出血
膿が溜まるなどし、歯が浮くような感覚があります。
この辺りから、他人でもわかるような口臭がし始めます。

これ以上進行してしまった場合は、歯が前後左右、更には上下に
揺れ始め、周囲の骨が溶け始める為、物を噛む事が困難になってしまいます。

歯周病の初期から中期にかけては、痛みもなく自覚症状が
殆どないと言われています。

口臭の原因になるだけでなく、歯を失いかねない非常に怖い病気なのです。

気になる口臭を予防して爽やかな息に

楽しい会話をしている時や仕事で商談中などにふと

自分や相手の口臭に気づいた経験ってありませんか?

 

 

私は比較的鼻が良い方なので、自分も含め臭いに対し
敏感に反応してしまう事があります。
特に人と人との距離が近い時など、その臭いで悩んだり
悩まされたりする事があります。

 

一時しのぎで、歯を磨いたり、ガムなどを噛んでも
余り効果がなく、なんだかずーっと気になってしまう。。。

口臭に対しては、なかなか良い解決方法がないと思ってらっしゃる方も
多いのではないでしょうか。

ここでは口臭の予防や原因や、解消する為の対策などを
チェックしていただく様なサイトとして作成しました。

口臭の予防、対策を行い、楽しいコミュニケーションを築く
参考にしていただければと思います。

 

口内の環境による口臭

口臭には口腔内の環境によって

発生するものがあります。

 

 

朝の寝起きやストレスや緊張を感じている場合、比較的口腔内は乾いた状態になります。
口が渇くと雑菌が繁殖しやすくなり、口臭が発生する可能性が非常に高い環境となっています。
また、虫歯や歯垢、歯周病による炎症、差し歯などから発生する口臭もあります。

歯垢が、歯の隙間などに残っている場合、歯茎が炎症を起こし
出血する場合があります。この様な状態を歯肉炎と呼び一般的に歯周病と言われています。

その歯肉炎が悪化が軽度の場合は、起床時のみに臭う程度ですが
重度になってくると、歯根膜や歯槽骨にまで炎症が進み、歯がぐらつき
強い臭いが発生する為、自覚できる場合があります。

また、虫歯は口臭と関係ないと思う方も多いですが、治療中や治療を放置している
虫歯の穴の中に、食事をした際の食べ物のカスが残り、発酵していたり
放置していた虫歯により神経にまで浸蝕してしまうと、腐ったような
強い口臭になる事があります。

このように口腔内の環境によって発生する口臭がありますので
日頃から丁寧な歯磨きと、定期的な歯科検診を受ける事で
防げる場合があります。