薬剤による唾液の減少も原因に

口臭の原因として

内服薬による唾液分泌の減少があります。

唾液は、口腔内にとって重要な働きがあります。
潤滑作用によって、咀嚼・嚥下などを助け、粘膜保護作用によって
各種刺激から粘膜を保護します。
科学的な作用としては、消化を助け、溶解作用で味覚を助け
緩衝作用により酸やアルカリ成分の中和をします。
また、生物学的な作用として、口腔内の抗菌、殺菌作用があります。

このように唾液には、様々な働きを担っており
人間が生活する上で、非常に重要な成分となっています。

 

その唾液の分泌を、内服しているクスリの副作用により
減少させてしまうものがあります。
その薬物は、約400種類程もあると言われていますが
特に、その副作用の強いものとして
抗うつ薬(トフラニール、アナフラニール)、抗精神病薬
鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧利尿剤、抗ヒスタミン剤などがあります。

抗うつ薬などの薬物では、神経の受容体に働き
唾液分泌量を低下させる作用がありますし、降圧利尿剤などは
体内の水分を減少させる作用があり、唾液の分泌を抑制させる事となります。

唾液腺の機能が正常でも、これら内服薬の副作用により
唾液量が減少し、結果、口臭となってしまう場合があります。

 

口臭が余りにも気になる場合は、一度医師に口臭の悩みを
相談されることをお勧めします。
副作用の少ないクスリを紹介してくれる場合もありますので
悩む余り勝手に服用を止める事などは避けるようにしてください。

またどうしても、薬の種類や量を変更できない場合は
唾液の分泌を増やすよう、唾液腺のマッサージをしたり
ガムを噛む事やうがいをしたり、マウスウォッシュを利用して
口腔内を清潔に保つようにしましょう。

唾液量が減る事が、即、口臭になるわけではないので
口腔内に悪性の細菌を溜めない様、清潔にする事
食事の際に良く咀嚼するなどで、唾液の分泌量を増やす事
出来ますので、色々と試してみると良いかと思います。